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奨学金の延滞は12万7000人。返せない理由はだらしなさじゃありません。

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コタローです。

奨学金の返還状況について書かれた記事を読みました。

日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金で、返還が計画どおりに進んでいる人は97.2%。

その一方で、3か月以上延滞している人が12万7000人います。

延滞の主な原因として挙がっていたのは、病気や離職など、生活の変化による収入減でした。

そして3か月以上の延滞で個人信用情報機関に登録され、放置すれば裁判所を通じた手続きに進み、給料の差し押さえに至るケースもある、と書かれていました。

97.2%という数字の、残りの側にいる人へ

この記事は、たぶん高校生や大学生に向けて「ちゃんと返そうね」と伝えるためのものです。

それはそれで、正しいと思います。

ただ、いま返せなくて苦しんでいる人がこの数字を見ると、けっこうしんどいはずなんですよね。

97.2%は返せている。

つまり返せていない自分は、ものすごい少数派で、だらしない側の人間だという話に読めてしまう。

僕にも同じ感じ方をしていた時期があるので、これはよくわかります。

でも、この数字は逆からも読めます。

3か月以上返せていない人が、12万7000人もいるんです。

12万7000人といったら、地方の市がまるごとひとつ入る人数じゃないですか。

その全員が、だらしないから返せなくなったんでしょうか。

僕はそうは思いません。

「病気や離職」で詰むということ

記事にもはっきり書いてありました。

延滞の主な原因は、病気や離職など、生活の変化による収入減です。

借りたときの計画が甘かったんじゃなくて、途中で前提が壊れた、ということなんですよね。

ここ、僕はすごく大事なところだと思っています。

借金って、借りた瞬間は誰も「返せない」と思って借りていません。

毎月2万円なら大丈夫、と計算してハンコを押すわけです。

その計算は、その時点では正しい。

でも、病気になるとか、仕事がなくなるとか、収入が3割落ちるとか、そういうことは普通に起こります。

そして収入が落ちても、返済額は落ちてくれません。

ここが、借金のいちばんタチが悪いところです。

僕が返せなくなった理由も、種類は同じです

僕の借金は奨学金ではなく、事業の融資から始まりました。

建築の仕事を個人事業でやっていて、運転資金を銀行から借りていたんです。

そこまでは、たぶん普通の話だと思います。

でも下請けの単価が上がらないまま業績が落ちて、その返済を守るために追加で借りて、最後はカードローンや消費者金融まで行きました。

12社・約4000万円。

毎月の返済が100万円を超えていて、当時の年商が2000万円ちょっとです。

もう、数字が合っていません。

よく誤解されるんですが、遊びや博打で作った借金ではないんですよ。

全部、目の前の支払いを守るための金策でした。

だから僕は、奨学金を返せなくなった人の話を、他人事だと思えません。

金額もきっかけも全然違うけれど、「返せる前提が途中で壊れた」という構造は、たぶん同じです。

いちばんまずいのは、封筒を開けなくなること

僕の経験でいうと、詰みかけたときにいちばんまずいのは、金額そのものより、向き合うのをやめてしまうことでした。

督促の封筒が届いても、開けない。

知らない番号の着信は、取らない。

そうやって、見なければ存在しないことにしようとする時期が、僕にもありました。

でも当たり前ですが、放っておいて消えるものではないです。

さっきの記事にも、延滞を放置すると裁判所を通じた手続きに進んで、給料の差し押さえまで行くことがあると書いてありました。

その一方で、返還が難しいときのために減額返還や返還期限猶予といった制度があることも、ちゃんと書いてあるんですよね。

制度の中身をここで解説するつもりはありません。

僕は専門家じゃないですし、条件も人によって違うはずですから。

ただ、「開けない・出ない・調べない」でいるあいだは、使える手があっても使えないままなんです。

これは、僕が身をもって学んだことです。

差し押さえまで行っても、生きていけます

最後に、少しだけ落ち着ける話をします。

差し押さえという言葉は、たしかに怖いです。

僕は自宅と土地を差し押さえられて、競売まで行きました。

人生でいちばんキツい時期だったのは間違いありません。

でも、8年たったいま、僕は普通に生活しています。

自己破産も任意整理もしていませんし、家族もいます。

差し押さえられたら人生が終わり、というのは、少なくとも僕には当てはまりませんでした。

だから、いま返せていない側にいる人に伝えたいのは、これです。

返せなくなったのは、あなたの人格の問題じゃありません。

前提が壊れただけです。

そして、前提が壊れた人のための道は、思っているよりちゃんとあります。

12万7000人は、あなたひとりぼっちの数字じゃないですからね。

質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。

それでは、また。

コタロー

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この記事を書いた人

4000万円の借金を滞納しつつ生きてる中年リーマンです。任意整理や自己破産してません。住宅ローン払えなくなり家が差し押さえられましたが、今も変わらず住んでます。車も乗ってる、クレカも持ってる、生命保険もかけてる、会社で働いて給料ももらってる。他の人とは違う方法で借金解決を目指してます。

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