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多重債務者が160万人。僕が戻れなくなったのは返すために借りた日です。

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コタローです。

日本信用情報機構(JICC)の統計を見ていました。

貸金業者からの無担保・無保証の借り入れがある人は、2026年6月末で1098万人。

そのうち、3件以上から借りている人が約160万人います。

今年の春には「多重債務者が12年ぶりの高水準」というニュースも出ていて、そのときの数字は1月末で151万人でした。

半年で、さらに増えているわけです。

理由としてよく挙がるのは、物価高と、スマホで簡単に借りられるようになったこと。

この数字を見て、僕が最初に思い出したのは、自分の「2社目」のことでした。

3件目を借りる人は、借金を増やしたつもりがない

多重債務という言葉には、どうしても「借りグセのある人」みたいな響きがあります。

計画性がないから何社からも借りるんだろう、と。

でも、当事者だった側から言わせてもらうと、あれは全然ちがいます。

2社目、3社目を借りるとき、本人は借金を増やしているつもりがないんですよ。

じゃあ何をしているつもりなのかというと、支払いを守っているつもりなんです。

今月の返済日に足りない。

落とせなかったら事故になる。

だから、別のところから借りてきて、そこに入れる。

頭の中では「借金を増やした」ではなく「約束を守った」という処理になっています。

これ、けっこう大事なところだと思っていて。

借金が増えていく時期の人は、だらけているどころか、むしろ真面目に走り回っているんですよね。

160万人という数字の中身も、たぶんそういう人がかなり混ざっているはずです。

僕が12社になるまで

僕の場合の話をします。

建築系の個人事業をやっていて、最初の借り入れは銀行でした。

保証協会付きの事業融資です。

ここまでは、まったく普通の話じゃないですか。

仕事を回すためにお金を借りて、売上から返す。

問題は、そこから業績が落ちていったことでした。

下請け中心なので、こっちの都合で単価は上がりません。

売上が減っても、返済の金額は減ってくれない。

そこで穴埋めの追加融資を受けて、それでも足りなくなって、カードのキャッシングに手を伸ばしました。

キャッシング、カードローン、リボ、消費者金融。

気がついたら12社です。

総額で約4000万円、毎月の返済が100万円超え。

当時の年商が2000万円ちょっとですから、もう計算が成立していません。

よく誤解されるので毎回書いておきますが、遊びや博打で作った借金ではないです。

どれも、次の支払いに穴をあけないための借金でした。

保険も解約したし、貯金も崩したし、子ども手当まで返済に入れました。

それでも追いつかなかった、というだけの話です。

危ないのは件数じゃなくて、借りた理由のほう

こういう統計が出ると、「3件以上は危険水域」みたいな言われ方をします。

たしかに件数が増えれば金利の負担は重くなるし、目安としては間違っていないと思います。

ただ、僕が自分の8年を振り返って思うのは、ちょっと別のことなんですよね。

分かれ道は、何社目かではなく、何のために借りたかでした。

車を買うために借りる。

仕事の材料を仕入れるために借りる。

これは、返済の原資が別にある借金です。

でも、返済のために借りる借金には、原資がありません。

穴を埋めるために、もっと大きい穴を掘っているだけですから。

僕が本当に戻れなくなったのは、12社目に手を出した日ではなくて、返すために借りた最初の日だったと思っています。

あのとき止まれていたら、たぶん話は全然ちがいました。

とはいえ、当時の僕にそれが見えていたかというと、まったく見えていませんでした。

正直言って情弱でしたし、何より、止まったらその月に終わると思い込んでいましたから。

160万人の中にいても、終わりではありません

最後に、少し落ち着ける話をします。

いま3件以上から借りている人が160万人いる、と聞くと、自分がその中に入っていることに焦る人がいると思います。

でも、逆に言えば160万人もいるんです。

政令指定都市がまるごと入る人数です。

その全員が人生を終わらせているかというと、そんなことはないですよね。

僕は12社・4000万円まで行って、2018年の春から1円も返していません。

自宅は差し押さえられて競売まで行きましたし、いま思い出してもキツい時期でした。

それでも8年たって、自己破産も任意整理もせずに、家族と普通に生活しています。

だから、件数が増えてしまった人に言いたいのは、これです。

あなたが何社から借りているかは、あなたの人間性の話ではありません。

返せる前提が壊れたあとも、走り続けようとした証拠みたいなものです。

走り方を変えるタイミングは、たぶん、思っているより残っています。

質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。

それでは、また。

コタロー

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この記事を書いた人

4000万円の借金を滞納しつつ生きてる中年リーマンです。任意整理や自己破産してません。住宅ローン払えなくなり家が差し押さえられましたが、今も変わらず住んでます。車も乗ってる、クレカも持ってる、生命保険もかけてる、会社で働いて給料ももらってる。他の人とは違う方法で借金解決を目指してます。

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