コタローです。
最低賃金を決める国の審議会が、この夏、大詰めを迎えていました。
7月27日の会合でも労使の溝が埋まらず、28日に再協議というニュースが流れていました。
働く側は「75円の引き上げ」を要求、雇う側も45円を上回る水準には理解を示していて、どちらに転んでも過去最大級の引き上げになりそうだ、という話でした。
当時の全国平均は時給1,121円。
決まれば、1,170円前後まで上がる計算です。
そして実際、この10月から全国平均で1,177円に上がることが決まりました。
時給で生きていた時期が、僕にもあります
僕は借金4000万円を抱えたまま個人事業を廃業して、契約社員として働いていた時期があります。
お世辞にも高い給料ではなく、時給に直したら最低賃金にかなり近かったと思います。
だから時給が上がるニュースは、僕にとって他人事じゃないんです。
このブログを読んでいる方にも、借金を抱えながらパートやアルバイト、非正規で働いている方は多いと思います。
「時給が上がったら、少しは返済がラクになるかな」
昔の僕なら、真っ先にそう考えていたはずです。
「もっと稼いで返す」で、僕は詰みました
借金を返していた頃の僕は、まさに「収入を増やして返す」の発想でした。
建築の下請けで、朝から晩まで働いて。
それでも単価は上がらない。
毎月の返済は100万円以上。
保険を解約し、貯金を取り崩し、給付金も子ども手当も、すべて返済に回しました。
それでも、追いつきませんでした。
ここで、ちょっと計算してみてほしいんです。
時給が50円上がると、フルタイム(1日8時間・月22日)で月8,800円の収入増です。
過去最大の75円なら、月13,200円。
うれしい金額です。
でも、毎月の返済が20万円ある人にとって、それで何かが解決するかというと……正直、しないんですよね。
僕の場合は毎月100万円でしたから、完全に焼け石に水でした。
「頑張って稼いで返す」は、借金がある額を超えると、数字の上で成立しなくなります。
これは根性の問題ではなく、ただの計算の問題です。
僕はそれを認められないまま走り続けて、詰みました。
それでも、賃上げはいいニュースだと思う
じゃあ時給が上がっても意味がないのかというと、まったく逆です。
僕は返済を止めたあと(この経緯は「僕の話」シリーズに書いています)、時給に近い働き方で生活を立て直しました。
手取りは事業をやっていた頃よりずっと少なかったのに、生活は前より人間らしかったんです。
理由はシンプルで、稼いだお金が生活に回っていたから。
ごはんを食べて、電気をつけて、眠る。
働いたお金がそこに使えるだけで、人はちゃんと立て直せるんだと知りました。
だから、時給の引き上げそのものは、素直にいいニュースだと思っています。
問題は、増えた分をどこに向けるかです。
増えた分まで、借金に吸わせないでください
借金があると、収入が増えた分を「ぜんぶ返済に上乗せしなきゃ」と考えてしまいがちです。
昔の僕がそうでした。
給付金も子ども手当も返済に回して、家族のごはんを削って、それでも足りなくて。
いま振り返ると、順番が完全に逆でした。
まず生活。それから返済。
僕の8年は、この順番を間違えたところから始まったと言ってもいいくらいです。
この夏も猛暑でした。
電気代を惜しんでエアコンを止めて、体を壊したら、それこそ働くことも返すこともできなくなります。
時給が上がったら、その分はまず、自分と家族の生活に使ってください。
それは逃げでもサボりでもなく、立て直しの第一歩です。
4000万円を返せなくなった僕でも、8年たったいま、普通にごはんを食べて生きています。
収入が増えることは、返済のためじゃなく、あなたが生き延びるための追い風です。
どうか、未来に希望を持ってください。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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