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貴金属の買取相談が5年で5倍超。僕は金策のときに査定額を見ていませんでした。

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コタローです。

国民生活センターが9月2日に、お店での貴金属・アクセサリーの買取トラブルについて注意喚起を出しました。

相談件数は2020年度が165件。

それが2025年度には937件になっています。

5年で5倍を超えました。

中身は、「査定だけのつもりで店に行ったのに、断り切れずに売ってしまった」「希望した金額じゃなかったので返してくださいと言ったら、強引に現金を渡された」といったものです。

しかも、業者が自宅に来る「訪問購入」と違って、自分から店に出向いた買取にはクーリング・オフが使えないとのこと。

一度売ったら、原則もう戻ってきません。

金の値段が上がっているから売る人が増えて、その分トラブルも増えた。

ニュースとしては、そういう整理になります。

でも僕は、この件数の伸びを見ながら、まったく別のことを考えていました。

金目のものを売りに行く日

正直に書きます。

僕も、家にある金目のものをかき集めて売りに行ったことがあります。

返済が回らなくなっていた頃です。

毎月の返済が100万円を超えていて、事業の年商が2000万円くらい。

どう計算しても足りないので、保険を解約しました。

貯金も崩しました。

子ども手当まで返済に回していました。

その延長線上に、「売れるものを売る」があったんですよね。

あのとき、買取カウンターに座っていた僕がどんな顔をしていたか。

たぶん、丸わかりだったと思います。

急いでいる。

今日、現金がいる。

比べている時間がない。

そういう人間は、提示された金額に「はい」と言うしかないんです。

僕は査定額を、ろくに見ていませんでした。

見ても意味がなかったからです。

高いか安いかを判断する基準を持っていないし、断ったところで代わりの当てもない。

だから、出された紙にそのままサインしました。

弱っている人ほど、足元を見られる

これは、買取業者が悪いという話をしたいんじゃありません。

まっとうにやっているお店もたくさんあります。

僕が言いたいのは、こちらの事情そのものが弱みになる、ということです。

お金に困っている人は、断れません。

断ったら、今日の支払いが飛ぶからです。

しかも、後ろめたさがあります。

なぜ売りに来たのかを、誰にも説明したくない。

だから早く終わらせたい。

その「早く終わらせたい」が、そのまま値段になります。

僕はこれを、買取の場面だけじゃなく、この8年のあいだに何度も味わいました。

借りるときも、返せなくなってからも、同じでしたね。

急いでいる人のところに、いい条件は来ないんですよ。

その数万円で、終わりますか

ここからが、僕がいちばん書きたかったことです。

あのとき売って、いくらになったと思いますか。

数万円です。

僕の借金は、4000万円でした。

家じゅうの金目のものをかき集めても、返済一回分にすら届かなかったわけです。

それでも売ったのは、その月を越えたかったからです。

気持ちはわかります。

いま同じことをしようとしている人が、きっといると思います。

でも、一度だけ立ち止まってほしいんです。

そのお金で、本当に終わりますか。

来月も、再来月も、同じことをしませんか。

売るものがなくなったとき、どうしますか。

僕は、売るものがなくなるところまで行きました。

そして2018年の春、すべての返済を止めました。

崖っぷちで会ったあるコンサルタントに、「今すぐ、返すのをやめてください」と言われたからです。

任意整理も、自己破産もしていません。

自宅も車も、手元に残っています。

8年目のいまは、時効の援用を始めているところです。

時効は最短でも5年で、しかも自動では消えないと言われています。

援用して初めて効くものなので、そこは僕も慎重にやっています。

同じ場所にいる人へ

もし今日、何かを売りに行こうとしているなら、これだけ覚えておいてください。

査定は、売る約束じゃありません。

金額を出してもらってから、「持ち帰って考えます」と言って帰っていいんです。

それで怒るような店なら、そもそもそこで売らなくていい。

店舗での買取はクーリング・オフが使えないと言われているので、その場で決めないことがいちばんの防御になります。

不安なときは、消費者ホットラインの「188」に電話すれば、近くの窓口を案内してもらえます。

そして、もう一つ。

家のものを手放さないと今月が越えられない状態は、あなたが遊んだ結果ではないと思います。

僕の4000万円だって、そうじゃありません。

事業のために借りて、業績が落ちて、支払いを守るためにまた借りて、そうやって膨らんだものです。

必要に迫られて借りたお金でも、返せなくなるときは返せなくなるんですよ。

そして、借金が返せないのは契約違反にはなれど、犯罪ではありません。

家の中を売り尽くさなくても、生きていく道はあります。

僕がそうでしたから。

質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。

それでは、また。

コタロー

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この記事を書いた人

4000万円の借金を滞納しつつ生きてる中年リーマンです。任意整理や自己破産してません。住宅ローン払えなくなり家が差し押さえられましたが、今も変わらず住んでます。車も乗ってる、クレカも持ってる、生命保険もかけてる、会社で働いて給料ももらってる。他の人とは違う方法で借金解決を目指してます。

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