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ダークパターンに法規制へ。借りやすさは僕には救いの顔をしていました。

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コタローです。

消費者庁が、いわゆる「ダークパターン」の規制に乗り出すそうです。

8月24日、「デジタル取引・特定商取引法等検討会」という有識者の会議で、中間取りまとめ案が公表されました。

ダークパターンというのは、消費者の判断をゆがめる表示や画面のつくりのことだそうです。

「お試し」と書いてあるのに実際は定期購入が条件になっていたり、解約のボタンだけがやたら見つからなかったり。

ネット取引で増えていて、低コストで大量にできるぶん被害も大きくなりやすい、と指摘されています。

来年の通常国会に、特定商取引法の改正案を出すことを目指しているとのことでした。

このニュースを読んで、僕が思い出したのは通販の話ではありません。

10年近く前、金策のために借入の申込画面を何度も開いていたころのことです。

「かんたん」「最短」は、あのころの僕には救いに見えました

僕は建築の下請けをやっていた個人事業主でした。

最初は運転資金の融資です。銀行と信用金庫。

ここまでは、まっとうな借入でした。

ただ、下請けの単価が上がらないまま業績が落ちて、そこから支払いを守るための金策が始まりました。

カードのキャッシング、カードローン、消費者金融。

遊ぶための金じゃありません。

来月の支払いを落とさないための金でした。

で、あのころの僕にとって、「入力かんたん」「最短即日」「WEB完結」という文字は、危ない誘い文句には見えなかったんですよね。

救いに見えました。

間に合う、と思ったんです。

いま振り返ると、あれは「考える時間をなくす設計」だったんだと思います。

追い込まれている人間は、比べません。

金利も見ないし、総額も数えない。

見ているのは1点だけです。

今日の午後3時に間に合うかどうか。

その1点だけを速くしてくれる画面が、目の前にずらっと並んでいたわけです。

借りるのは数分、やめるのは数か月かかりました

8年たって、いちばん強く思うのはここです。

入口と出口で、速さがまったく違う。

借りるのは、スマホで数分でした。

枠が空けば、増額の案内が向こうから勝手に来ます。

ところが、止めるほうはそうはいきません。

2018年の頭に弁護士のところへ行って、「自己破産しかない、費用は100万円以上」と言われて、その100万円が無くて固まりました。

そこから家族に打ち明けて、生活の形を組み直して、実際に返済を止めるまで何か月もかかっています。

そのあいだも、督促は毎日来ます。

最終的に全部の返済を止めたのが2018年の春です。

ダークパターンの話も、たぶん構造は同じなんだと思います。

契約させるところには金も技術も全部つぎ込んで、やめるところには誰も手をかけない。

そりゃ、そうなりますよね。

儲かるほうが速くなるに決まっています。

画面のせいにはしません。でも、設計の問題は本当にあります

念のため書いておきますが、僕は「広告に騙された」と言いたいわけではないです。

申し込むと決めたのは僕ですし、そこはいまも自分の責任だと思っています。

ただ、これだけは言わせてください。

追い詰められている人間の判断力は、平時の半分もありません。

体感では、もっと落ちます。

その状態の人に向かって、「今すぐ」「かんたん」「誰にも知られずに」と最適化された画面を出すのは、正直フェアじゃないと思うんですよ。

だから今回みたいに、国のほうが「ここから先は悪質だ」と線を引こうとしているのは、僕はいいことだと思っています。

弱っている人が自力で全部見抜け、というほうが無理な話ですから。

今回の中間案は通販やSNS勧誘が主な対象で、借入の話がそのまま入っているわけではないようです。

それでも、「急がせて契約させる」というやり口に名前がついて、規制の対象として扱われ始めたこと自体が大きいと思っています。

今日、持って帰ってほしいのは1つだけです

もし、あなたがいま申込画面を開いたり閉じたりしているなら。

1つだけ書かせてください。

その画面、今日中に決めなくていいです。

一晩、寝かせてください。

一晩たっても必要なら、それは本当に必要な借入なんだと思います。

一晩たって怖くなるようなら、それは中身じゃなく「速さ」に押されていただけです。

僕はこれができませんでした。

だから12社・約4000万円になりました。

そして、その4000万円を8年返していませんが、いまも普通に生活しています。

ただ、途中で家を競売にかけられたこともあって、借りるのにかかった数分と、そのあとの年月の重さは、まったく釣り合っていません。

いまは、時効の援用というものを進めているところです。

最短5年という時効も、ほったらかしにしておけば消えてくれる、というものではないらしいんです。

援用という手続きを自分で踏まない限り、効力は生まれないそうです。

つまり、借りるときも片づけるときも、最後に動くのは自分なんです。

だからこそ、その手を急かしてくる画面のことは、ちょっとだけ疑ってかかってください。

急がせてくる相手は、たいてい、あなたの都合では動いていませんから。

質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。

それでは、また。

コタロー

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この記事を書いた人

4000万円の借金を滞納しつつ生きてる中年リーマンです。任意整理や自己破産してません。住宅ローン払えなくなり家が差し押さえられましたが、今も変わらず住んでます。車も乗ってる、クレカも持ってる、生命保険もかけてる、会社で働いて給料ももらってる。他の人とは違う方法で借金解決を目指してます。

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