コタローです。
日銀が9月18日の会合で、政策金利を1.00%から1.25%程度に引き上げました。
6月に続く利上げで、1995年以来、31年ぶりの高さなんだそうです。
これを受けて、10月1日から短期プライムレートを0.25%上げた銀行も出ています。
住宅ローンの変動金利も、これから順番に上がっていくと言われています。
こういう金利のニュースって、正直、借金を抱えている人ほど読み飛ばすと思います。
僕もそうでした。
ただ今回は、記事を読みながら、ちょっと自分が恥ずかしくなる話を思い出しました。
12社で4000万円あったのに、僕は金利を言えませんでした
借金の始まりは、建築の下請けで個人事業をしていたころの運転資金です。
最初は銀行の融資です。
保証協会付きとプロパーを重ねて、業績が落ちてからは、支払いの穴を埋めるためにカードローンやキャッシング、リボを使うようになりました。
最終的に12社、約4000万円です。
毎月出ていく返済は、100万円を超えていました。
これだけ借りておいて何なんですが、僕は自分の借金の金利を、まともに言えませんでした。
銀行の融資が何%かは、なんとなく覚えています。
でも、あとから増やしていったカード会社や消費者金融のほうは、まったくです。
借りるときに一度だけ見て、それっきりでした。
毎月見ていたのは、金利ではなく、口座から引き落とされる金額のほうです。
ニュースは0.25%を報じ、僕は18%を放っていました
今回の利上げの幅は、0.25%です。
住宅ローンは金額が大きいので、この差でも返済の総額は動きます。
だからニュースも、そこを丁寧に追いかけます。
一方で、あのころ僕が抱えていたカードローンやリボは、だいたい年15%から18%くらいの世界でした。
世の中が0.25%の上げ下げを追いかけているとなりで、僕は18%を何年も放っていたわけです。
いま書いていても、なかなかの間抜けさだなと思います。
ただ、だらしなかったから、という話ではないとも思っているんですよね。
返済が苦しくなると、人は「次の引き落としでいくら出ていくか」しか見なくなります。
金利という数字は、目の前の資金繰りを1円も助けてくれません。
見ても仕方がない情報として、頭から消えていくんです。
苦しい人ほど、自分にいちばん重く効いている数字を見なくなります。
これは僕の失敗の中でも、けっこう根っこのほうにある気がしています。
「あと少し頑張れば返せるはず」の前提が、間違っていました
金利を見ないまま返済だけ続けていると、何が起きるか。
「あと少し頑張れば返せるはず」という前提が、いつまでも消えないんです。
僕は本気でそう思っていました。
年が明ければ少しは楽になる。
大きい現場がひとつ入れば取り返せる。
そう思いながら、返すために借りて、また返すために借りました。
でも、年15%や18%のものを何社も抱えていて、毎月の返済が100万円超え。
当時の年商は2000万円ちょっとです。
いま並べてみると、気合いでどうにかなる話ではありませんでした。
数字をちゃんと見ていれば、もっと早く「これは無理だ」と分かったはずなんです。
そして、無理だと分かることは、絶望ではありません。
返せるフリをやめて、はじめて別の道を選べるようになります。
僕がそこにたどり着いたのは2018年の頭でした。
弁護士に相談して、自己破産しかないと言われて、その費用すら払えないと分かって、完全に詰んだあとです。
順番が、だいぶ遅かったなと思います。
金利が何%でも、無いものは返せません
不安になっている人に、ひとつ知っておいてほしいことがあります。
金利のニュースを見ると、返済がある人は「これからもっとキツくなる」と感じると思います。
ただ、金利が上がったその月から、いきなり生活が変わるわけではありません。
住宅ローンの変動金利でも、新しい金利が返済に反映されるまでには、ふつう少し時間がかかるそうです。
じわじわ効いてくる話であって、明日の話ではないんですよね。
むしろ危ないのは、上がると聞いた瞬間に慌てて、その場しのぎの金策に走ることのほうだと思っています。
僕がやったのは、まさにそれでしたから。
それと、これは書いておきたいんですが、金利が何%だろうと、無いものは返せません。
返せなくなったのは、金利が高かったからでも、あなたの根性が足りないからでもないです。
入ってくるお金より出ていくお金が多い状態が続けば、誰だってそうなります。
僕は返済を止めて8年目で、いまも1円も返していません。
時効の援用というものを始めたのは、2026年になってからです。
時効は最短5年と言われるものの、年月が過ぎれば自然に消えるわけではなく、援用してはじめて効くと聞いています。
そのあたりの話は、またあらためて書きます。
それよりいちばん伝えたいのは、日銀が何%にしたかより、自分がいちばん高い金利で借りている1社を思い出せるかどうかのほうが、生活にはよっぽど効くということです。
思い出せなくても、責める気はまったくありません。
僕も8年前は、1社も言えませんでしたから。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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