コタローです。
8月10日に、財務省が「国の借金」を発表しました。
国債と借入金、政府短期証券を合わせて、6月末の時点で1346兆6833億円。
3月末から2兆8407億円増えて、また過去最大を更新したそうです。
国民1人あたりに直すと、およそ1095万円だとか。
毎年どこかで見るニュースですよね。
ただ、借金を抱えている人間としては、この記事の読み方がちょっと違うんです。
「1人あたり1095万円」に、僕はピンときません
僕のところに1095万円の請求書が届くわけではありません。
来月から返してくださいと言われるわけでもない。
だから正直、この数字にはあまり実感がわかないんですよね。
でも、4000万円という数字なら、僕は身体で知っています。
僕は12社から借りた約4000万円を滞納して、今年で8年目になります。
遊んで作った借金ではありません。
建築の個人事業をやっていて、最初は普通の銀行融資でした。
下請けの単価が上がらず、業績が落ちて、支払いを守るために借りて、また借りて。
気がついたら、カードも消費者金融も含めて12社になっていました。
僕が詰んだのは、4000万円になった日ではありません
これは、あのころを振り返って本気で思うことです。
4000万円という総額は、途中から実感がなくなります。
桁が大きすぎて、頭が処理をあきらめるんですよね。
そのかわり、めちゃくちゃリアルだったのは「今月27日に足りない15万円」のほうでした。
毎月の返済は、多いときで100万円を超えていました。
年商が2000万円ほどの個人事業ですから、どう並べても足りません。
夜中に電卓を叩いて、通帳を見て、また電卓を叩く。
借金で人が壊れるのは、総額の大きさじゃなくて、この毎月の作業のせいだと思います。
国と僕の、決定的な違い
では、1346兆円もあって、なぜ国は倒れないのか。
難しい財政の理屈は、僕にはわかりません。
ただ、当事者としてひとつだけ、はっきり見えることがあります。
借り換えができるかどうか、です。
国は満期が来た国債を、新しい国債で借り換えていくと言われています。
返しているというより、先に送っている。
実は僕も、途中まで同じことをやっていました。
A社の返済日に足りないから、B社で借りて埋める。
B社の枠がいっぱいになったら、C社の申し込み用紙を書く。
それを繰り返して12社になったところで、貸してくれる先が無くなりました。
そのときです。
完全に、詰みました。
つまり僕が終わったのは、借金が4000万円になった日ではなくて、13社目が無かった日なんです。
国と個人の違いは、たぶんここだと思っています。
国には貸してくれる相手が残っている。個人には、必ず最後の1社が来る。
総額を数えても、何も出てきません
誤解のないように書いておきますね。
「国だって借金してるんだから気にするな」と言いたいわけではありません。
むしろ逆で、個人の借り換えには必ず終わりが来る、という話です。
だからニュースの1346兆円と、自分の残高を並べても何も出てきません。
見るところがあるとすれば、去年の自分と、今年の自分です。
借入先の数は増えていないか。
返済のために借りることが、当たり前になっていないか。
そこが動いているなら、総額がいくらであっても、まだ止まれます。
僕は、止まるのが遅すぎました。
弁護士に相談したときには「自己破産しかない、費用は100万円以上」と言われて、その100万円が無くて固まりました。
破産すらできない、という状態です。
数字は、あなたの人生の残高ではありません
それでも僕は、いま普通にご飯を食べています。
自己破産も任意整理もしていません。
8年目のいまは、時効の援用を始めているところです。
時効までは最短で5年と聞きますが、5年たてば自動で帳消しになる、という話ではないそうです。
借りた側が自分で援用して、ようやく効くんだとか。
あのころ4000万円という数字におびえていた僕でも、ここまで来られました。
だから、いま自分の残高を見て眠れない人に言えることは、これくらいです。
借金の総額は、あなたの人生の残高ではありません。
数えるのを一回やめて、今日はちゃんと寝てください。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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