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12月まで全国で無料の借金相談。僕が行けなかったのは答えが怖かったからです。

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コタローです。

金融庁のサイトを見ていたら、こんなお知らせが出ていました。

「多重債務者相談強化キャンペーン2026」というやつで、9月1日から12月31日まで、全国で無料の借金相談会が開かれているそうです。

主催は多重債務者対策本部と、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会、それに法テラスの共催。

実際に相談会をやるのは、各地の弁護士会や司法書士会、財務局、都道府県などだと書いてありました。

対象は「返済等が困難になった消費者・事業者」。つまり、返せなくなっている人ですね。

内容も債務整理の話だけじゃなくて、家計管理のアドバイスや専門家の紹介まで含まれるとのことです。

毎年やっている取り組みらしいんですが、僕は現役でいちばん苦しかったころ、これを知りませんでした。

というか、知っていても、たぶん行かなかったと思います。

僕も一度だけ、相談に行きました

僕は建築の下請けをしていた個人事業主でした。

はじまりは事業のための融資です。銀行と信用金庫。

それが業績の悪化で回らなくなって、来月の支払いを落とすための金策に変わって、カードローンや消費者金融まで行きました。

気がついたら12社、約4000万円です。

毎月の返済が100万円を超えて、数か月先に資金がショートすることが確定しました。

2018年の頭のことです。

そこで初めて、弁護士さんのところへ行きました。

生まれて初めての法律相談です。あれは緊張しましたね。

数字を全部並べて、洗いざらい話しました。

返ってきた答えは、こうです。

「これはもう、自己破産しかないですね」

帰り道で、完全に詰みました

破産と言われたことより、そのあとの一言がきつかったです。

費用が100万円以上かかる、と。

分割でもいいですよ、とは言ってもらえました。

でも当時の僕には、その100万円がなかったんですよ。

破産するのにお金がいる。そのお金がない。

つまり、破産すらできない。

あのときの気持ちは、いまでもはっきり覚えています。

もう限界、万策尽きた、という感じでした。

正直に書くと、いちばん暗いことも頭をよぎりました。

だから僕は、その日から「相談」というものが怖くなったんです。

行ったところで、自分が望まない結論を言い渡されて終わる。

窓口に行けなかったのは、恥ずかしかったからじゃありません。答えが怖かったからでした。

それでも、あの相談は無駄ではなかったです

ただ、8年たってから振り返ると、あの1回には意味がありました。

答えをもらえたからじゃないですよ。

あのとき初めて、自分の借金の全体像を、人に説明できる形に並べたからです。

どこから、いくら借りていて、毎月いくら返しているのか。

それまでの僕は、正直、把握していませんでした。

12社もあると、来月落とす分のことしか見ていないんですよね。

明日の支払いをどうするかで頭がいっぱいで、全体の数字なんて見たら手が止まる。だから見ない。

正直言って、情弱でした。

弁護士さんの前で全部を並べたあの時間で、僕は自分の現在地を、たぶん人生で初めて正確に見たんです。

破産しかない、という答えは持ち帰りませんでした。

でも、現在地は持って帰りました。

その数か月後、知り合いの社長の紹介で、あるコンサルタントの方とリモートで話す機会がありました。

そこで言われたのが「今すぐ、返すのをやめてください」です。

僕がその場で決断できたのは、自分の数字を全部わかっていたからだと思います。

あの相談に行っていなかったら、たぶん即答できませんでした。

相談は、決めに行く場所じゃありません

えらそうなことは言えません。何しろ僕は、そのあと8年も滞納している人間ですから。

ただ、ひとつだけ書かせてください。

相談って、答えをもらいに行く場所じゃないと思うんですよ。

自分の状況を、言葉にしに行く場所です。

言われた結論に従う義務は、どこにもありません。

破産をすすめられても、はい分かりました、と言わなくていい。

決めるのは、自分です。

それでも、口に出して人に説明した数字は、頭の中でぐるぐるしていた数字とは別物になります。

12月まで、それを無料でやれる場所が全国にあるらしい、というだけの話ですね。

問い合わせ先は0570-016811、平日の10時から17時と出ていました。

行くか行かないかは、あなたが決めればいいと思います。

言い渡された結論が、人生の結論ではありません

最後に、もう少し先の話をしておきます。

僕はいま、滞納8年目です。

自己破産も任意整理もしていません。約4000万円を、8年間1円も返していません。

途中で自宅が差押えから競売までいって、あそこは本当にきつかったですけど、いまも家族はそろっていますし、今日もふつうにご飯を食べています。

今年からは、時効の援用というものを始めました。

借金の時効は最短で5年と言われていますが、放っておいて勝手に消えるものではないそうなんですね。

こちらから援用して、はじめて効く。

なので、8年たったからラクになったわけではなくて、いまも自分で動いている最中です。

あのとき「破産しかない」と言われた僕が、破産せずにここまで来ました。

窓口で言われた結論は、あくまでその人が見た景色です。

あなたの人生の結論じゃありません。

どうか、ひとりで抱えないでください。

質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。

それでは、また。

コタロー

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この記事を書いた人

4000万円の借金を滞納しつつ生きてる中年リーマンです。任意整理や自己破産してません。住宅ローン払えなくなり家が差し押さえられましたが、今も変わらず住んでます。車も乗ってる、クレカも持ってる、生命保険もかけてる、会社で働いて給料ももらってる。他の人とは違う方法で借金解決を目指してます。

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