コタローです。
こんなニュースが目に留まりました。
個人の自己破産が、13年ぶりの高い水準になっているそうです。
2024年の申し立ては約7万6千件。前の年から増えて、2012年以来の多さだと報じられていました。
理由は、物価高に賃上げが追いつかないこと。そして、足りない生活費を借金でしのぐ人が増えていること、と書かれています。
この数字を見て、僕は8年前の自分を思い出しました。
当時の僕も、まさに「借りて、しのいで、また借りて」の真っ最中でしたからね。
正直に言うと、僕はこの「約7万6千件」を、多いとも少ないとも言い切れません。
破産がいちばん多かった2003年には、24万件もあったそうです。それに比べれば、ずいぶん少ない。
でも、これだけの人が「もう返せない」ところまで来ている、というのは、決して他人事の数字じゃないと思うんです。
この7万6千の一つひとつに、8年前の僕みたいな人がいる。そう考えると、なんだか胸がざわつきました。
ここで、ひとつだけ言っておきたいことがあります。
「破産」という言葉に、必要以上にビビらないでほしい、ということです。
僕も昔はそうでしたが、破産と聞くと「人生終わり」「家も財産も全部取られる」「戸籍に一生残る」みたいなイメージを持ってしまいますよね。
でも実際は、そのほとんどが誤解だと言われています。
破産は、返せなくなった借金をいったんゼロにして、もう一度やり直すために、国がちゃんと用意してくれている手続きです。
恥ずかしいことでも、犯罪でもありません。
増えているというなら、それだけ多くの人が「やり直しのスタート地点」に立った、という見方だってできると思うんです。
ただ、これは僕の話ですが。
僕自身は、破産を選びませんでした。
いろいろと事情があって、僕には僕なりの理由があったんです。
その代わりに僕が選んだのは、返済をいったん止めて、時効の援用を始める、という道でした。
ここは誤解されやすいので、正確に書いておきますね。
借金の時効は、最短で5年と言われています。
でも、ただ放っておけば自動で消える、というものじゃないんです。
「援用」という手続きをして、初めて効く。ここがいちばん大事なところだと、僕は思っています。
そして僕は今、その援用を「始めた」ところです。
まだ「終わった」わけでも、「消えた」わけでもありません。現在進行形です。
だから僕は、破産した人を「甘い」とも思わないし、破産しない僕が「偉い」とも1ミリも思っていません。
破産も、援用も、どっちが正解ということじゃないんですよね。
人によって、抱えている金額も、家族の事情も、仕事も、ぜんぶ違う。
だから、どの道を選ぶのがいいかは、正直、人それぞれとしか言えません。
ただ、8年やってきた当事者として、これだけは自信を持って言えます。
返せないなら、返せないなりの道が、ちゃんとある。
破産という道もあるし、僕みたいに援用を始める道もある。ほかにもいろいろあります。
「もう返せない」=「人生おしまい」では、決してないんです。
むしろ、いちばんまずいのは、返せないのを認められなくて、また新しく借りてしまうこと。8年前の僕が、まさにそれでした。
最後に、このニュースの数字を、もう一度だけ違う角度から見てほしいんです。
個人破産が13年ぶりに増えている、というのは。
裏を返せば、いま同じように「もう返せない」と一人で抱え込んでいる人が、それだけたくさんいる、ということです。
あなただけじゃありません。
僕もその一人でしたし、今もその途中です。
だからどうか、一人で抱え込まないでください。
それだけ、伝えたくて書きました。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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