コタローです。
僕の話、第6話です。
前回は、12社からの取り立てラッシュの話でした。
滞納から3ヶ月ほどたつと、督促は次の段階へ進みます。
今日は、この8年でいちばん悔しかったかもしれない話です。
「代位弁済」——取り立て役が交代する
ある日、信用保証協会という機関から、分厚い封書が届きました。
「代位弁済通知」。
僕の銀行融資には「保証協会の保証」が付いていて、返済が止まると、保証協会が僕の代わりに銀行へ返済します。
そして、その日から取り立ての相手が、銀行から保証協会に交代するんです。
銀行は全額回収して、退場。
ここから僕の相手は、保証協会になりました。
通知書の赤枠に、妻の名前があった
届いた通知書を見て、僕は固まりました。
「連帯保証人」と書かれた赤枠の中に、妻の名前があったんです。
メインバンクの保証協会付き融資に、妻が連帯保証人として入っていました。
……ちょっと待ってほしい。
その融資には、保証協会の保証が付いています。
そして、保証協会に払う保証料を負担していたのは、僕です。
保証料を払っている僕には何の保証もなくて、守られるのは銀行だけ。
そのうえ、妻まで保証人に取られていた。

こんな契約、いまなら絶対にしない。でも当時の僕は、仕組みを何ひとつ分かっていないまま、言われるがままハンコを押していたんだ……。
銀行への怒りより、何も知らなかった自分への情けなさのほうが、こたえました。
これから融資を受ける方は、契約書の保証人欄を必ず確認してください。
いまは経営者本人以外の連帯保証人を取らない方向に、ルールも変わってきています。
損害金は、勝手に育つ
保証協会からの通知には、もうひとつ衝撃がありました。
遅延損害金の欄です。
代位弁済から1ヶ月足らずで、損害金は6万円を超えていました。
年利14%。
その後、数ヶ月で50万円を超え、2年ほどで200万円近くまで膨らみました。
返済が止まっているのに、数字だけが勝手に育っていく。
最初は、この数字を見るたびに胃が痛くなりました。
でも、いまなら分かります。
ここまで膨らんだ数字は、「もう誰も全額回収できると思っていない」数字でもあるんです。
アポなしの訪問
呼び出しの通知を何度か無視していたら、ある日、保証協会が突然自宅に来ました。
「返済についてお話があるので、いつ来てもらえますか?」
「今は時間がありません。行けるようなら連絡します」
「損害金が増えていくので、早めに来てください」
「行けたら、行きます」
——そんなやりとりをして、終わり。
コワモテの取り立てではなく、あくまで事務的な催促です。
それでも、玄関のチャイムが鳴るたびに心臓には悪い時期でした。
そしてこの保証協会とは、のちに「裁判所」で再会することになります。
その話は、また改めて。
次回は、聞いたことのない会社から手紙が届いた話です。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また次回。
コタロー
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