コタローです。
僕の話、第5話です。
前回、返済を止めた初日が「拍子抜けするほど静かだった」ところまで書きました。
今日は、その続き。
月が明けてからの、嵐の話です。
12社、一斉開幕
翌月に入ると、状況は一変しました。
銀行2社、信金1社、カード会社や消費者金融が9社。
合計12社からの督促が、一斉に始まったんです。
電話、ハガキ、封書。
多い日は、1日に何本も電話が鳴ります。
着信履歴が、知らない番号で真っ黒になる。
あれは、なかなかハードな時期でした。
それでも「恐れていたこと」は起こらなかった
ただ、思い出してほしいんです。
当時の僕が本当に恐れていたのは、こういうことでした。
・コワモテの取り立て屋が家に押しかけてくる
・職場に「金返せ」と電話が入る
・玄関に貼り紙をされる
・家財道具を根こそぎ持っていかれる
結論から言うと、ひとつも起こりませんでした。
あれから8年たったいまも、起こっていません。
理由はシンプルで、取り立て行為は法律(貸金業法など)で厳しく規制されているからです。
脅すような取り立て、深夜早朝の電話、正当な理由のない職場への連絡。
ぜんぶ、向こうが法律違反になります。
まともな金融機関は、そんなリスクを冒しません。
僕たちがドラマやマンガで刷り込まれた「取り立ての恐怖」は、少なくともいまの日本では、ほぼフィクションです。
人間は、督促にも慣れる
とはいえ、最初の1〜2ヶ月は、電話が鳴るたびに心臓がバクバクしました。
それが数ヶ月もすると、「またか」に変わっていきます。
人間の適応力って、すごいんです。
そして相手もビジネスなので、「取れない相手」への熱は、時間とともに下がっていきます。
あれだけ鳴っていた電話は、半年、1年と経つうちに、目に見えて減っていきました。
この時期、一番効いたのは「記録」
嵐の時期を支えてくれたのは、コンサルタントの教えでもあった「全部記録する」でした。
電話が来たら、日時と内容をメモ。
届いた書類は、封筒ごと全部保管。
記録を取ると、不思議と冷静になれます。
「怯える被害者」から、「観察する記録者」に、立場が変わるからだと思います。
ただし、嵐が電話とハガキだけで終わるわけではありませんでした。
滞納から3ヶ月ほどたったころ、督促は次の段階に進みます。
次回は、通知書の赤枠に書かれていた「ある名前」の話です。
僕がこの8年で一番悔しかった話かもしれません。
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それでは、また次回。
コタロー
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