コタローです。
奨学金の金利が、えらいことになっているそうです。
日本学生支援機構の貸与型奨学金で、2026年3月に卒業した人に適用される利率が2.423%。
その4年前、2022年3月の卒業生は0.369%でした。
6倍以上です。
月10万円を4年間借りて20年で返す場合、返済総額が100万円ほど増える計算になるとのこと。
大学生の2人に1人が借りているお金の話です。
他人事の人は、そんなに多くないはずです。
利息は、寝ている間も増えます
このニュースを見て、僕がまず思ったのは「100万円か」でした。
数字の大きさに驚いたわけではなくて、その100万円が何もしていないのに増える、という部分です。
僕は12社から約4000万円を借りて、毎月100万円以上を返していた時期があります。
建築の仕事で、最初は銀行の事業融資でした。
業績が落ちて、支払いを守るために追加で借りて、最後はカードローンや消費者金融まで手を伸ばして、あの残高になりました。
あの頃、いちばん心を折られたのが利息です。
必死で払っているのに、元本がほとんど減らないんですよね。
返済表を見ると、払った金額の大半が利息のほうに吸われていく。
穴の空いたバケツに水を入れている感覚でした。
借金というのは、こちらが何もしなくても、増える側だけは勝手に働いてくれます。
寝ていても、風邪で休んでいても、仕事がなくても、利息は毎日ちゃんと出勤してくるんです。
金利が6倍というのは、その出勤してくる相手が6人に増えたような話です。
20歳そこそこで背負う借金の条件が、入学した年と卒業した年でここまで変わるのは、正直しんどいと思います。
「借りたら返せよ」への、僕の言い分
この手のニュースが出ると、コメント欄はだいたい荒れます。
「借りたら返せよ」
「甘やかしすぎ」
言い方はいろいろですが、要するに自己責任だろうという話です。
言われる気持ちは、わかります。
僕も滞納8年目なので、そのセリフは何百回も自分に向けてきました。
ただ、当事者として言わせてもらうと、この言い方には決定的に抜けているものがあります。
奨学金を借りる人は、遊ぶために借りているわけじゃないということです。
学校に行くために借りています。
ちゃんとやろうとして、借りているんです。
僕の4000万円も、根っこは同じでした。
仕事を回すため、職人さんに払うため、取引先との約束を守るため。
それが積み上がって、気づいたら12社です。
だから僕は、借金で詰む人を見ると「不真面目な人がなるもの」だとはまったく思いません。
むしろ逆なんですよね。
最後まで約束を守ろうとした人ほど、深いところまで行きます。
4852社という数字は、けっこう明るい話です
ただ、このニュースにはひとつ、いい数字も入っていました。
社員の奨学金を会社が代わりに返す制度、あれに参加している企業が4852社まで増えたそうです。
4年前は320社でした。
15倍です。
僕はこれ、単なる採用の目玉商品の話だとは思っていません。
返済が個人の問題では手に負えなくなってきていることを、会社側が認めはじめたということです。
返せない人を責めるより、返し方をみんなで考えたほうが早い。
そういう空気が、少しずつ出てきているように見えます。
僕が返済を止めた2018年に、この空気はまったくありませんでした。
返せないと言った瞬間に人間として終わる、くらいのつもりでいましたから。
言えなかった時間が、いちばん高くつきました
いま返済が重い人に、ひとつだけ。
僕の8年をふり返って、いちばん無駄だった時間はどこかというと、借金を隠していた時期です。
家族にも言えず、誰にも言えず、保険を解約して、貯金を崩して、子ども手当まで返済に回していた1年か2年。
あの時間に減ったのは、借金ではなく僕の体力と選択肢のほうでした。
奨学金についても、返済がきついときに返す額を下げたり、しばらく待ってもらったりする窓口はあると言われています。
僕は専門家ではないので、そこは機構や公的な相談窓口で聞いてください。
ここで言いたいのは、制度の中身ではなく順番の話です。
返せないと言うのが早い人ほど、残るものが多いです。
黙って耐えるのは、いちばん高い選択肢でした。
これは僕が、実際に高い金を払って学んだことです。
金利が6倍になったのは、あなたのせいではありません。
ニュースの数字に自分を足して落ち込まなくて大丈夫です。
借金なんかに、負けないでください。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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