コタローです。
奨学金の金利が上がっている、というニュースを見ました。
時事通信によると、大学生の半分以上が奨学金を借りていて、いまの利率は年2.4%を超えているそうです。
数年前は0.1%とか、そのくらいだったはずです。
月10万円を4年間借りると、金利のせいで返す総額が100万円以上増える計算になる、と書いてありました。
3ヶ月以上滞納している人が全体の2.6%いる、という数字も載っていました。
記事の中で、ある大学の先生が「今春の卒業生を自己責任と言うのは酷だ」と話していました。
僕は、この言葉を読んで、ちょっと立ち止まりました。
僕自身は奨学金を借りていません。
僕の借金は、事業のための銀行融資から始まって、業績が悪くなって、その穴を埋めるために金策を重ねて、最後は12社で4000万円になりました。
入り口はまったく違います。
でも「返さないといけないお金を抱えて、毎月、通帳とにらめっこする」という点では、奨学金も僕の借金も、同じ借金なんですよね。
むしろ奨学金は、20歳そこそこの、まだ働き始めてもいない若者が背負う借金です。
社会に出た初日から、数百万円のマイナスを持ってスタートするわけです。
僕が4000万円を背負ったのは40近くになってからで、それでも足がすくみました。
それを、これから社会に出る子たちが背負うのかと思うと、正直、他人事とは思えません。
しかも奨学金がやっかいなのは、「借金だ」という感覚が薄いまま始まってしまうことだと思います。
進学のため、みんなが借りているから、という空気の中で、ハンコを押す。
僕の事業融資も、最初は「これは前向きな投資だ」と思っていました。
借りた瞬間は、借金だという実感なんて、ほとんどないんですよね。
それが返済の段になって、急に牙をむいてくる。
この感覚は、経験した人にしか分からないと思います。
ここからは、8年間ずっと滞納しているおっさんの、実感の話をさせてください。
金利が上がると、返済表の数字はたしかに重くなります。
でも、いちばん人を追い詰めるのは、金額そのものじゃないんです。
「返せなかったら、自分の人生は終わりだ」という思い込みのほうです。
僕もそうでした。
返済が止まった瞬間に、世界が終わると本気で思っていました。
実際には、終わりませんでした。
返せなくなっても、僕はいまも普通にごはんを食べているし、笑うこともあります。
あのとき「終わりだ」と思い込んでいた自分に、いまの自分を見せてやりたいくらいです。
借金が返せないのは、契約の話であって、犯罪ではないんです。
だから、もし奨学金の返済がきつくて、夜になると胸が苦しくなる人がいたら、これだけは言いたい。
「返せない=人間失格」ではありません。
それと、これは僕の体験からの話ですが、返済がどうしても厳しいときに使える猶予や減額の仕組みが、奨学金にはあると言われています。
僕が銀行や消費者金融と向き合ったときも、「もう無理です」と正直に言うと、道がゼロになるわけではありませんでした。
やってはいけないのは、督促が怖くて、封筒を開けずに放っておくことです。
僕は最初、それをやって、事態を悪くしました。
怖くても、現実を一回ちゃんと見る。
数字を紙に書き出して、いま何にいくら要るのかを並べてみる。
それだけで、頭の中のモヤモヤが、少しだけ「対処できる問題」に変わります。
金利が上がったこと自体は、僕らにはどうにもできません。
社会全体で考えるべき問題だと、僕も思います。
でも、目の前の一日を守ることは、いまの自分にもできます。
今日のごはんを食べて、ちゃんと眠る。
それができていれば、まだ大丈夫です。
僕は「もってあと2ヶ月」と言われた状態から、8年、生き延びています。
奨学金であれ、なんであれ、借金なんかに人生を明け渡さないでください。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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