コタローです。
先日、こんな調査結果がニュースになっていました。
ある法律事務所が、この1年間に寄せられた債務整理の相談、約600件を分析したものです(7月23日発表)。
借入先がわかった約190件では、借金の相手は1人あたり平均で約5社。
いちばん多い人は、15社から借りていたそうです。
負債総額は、中央値で約480万円。
500万円以上の人が約半数、1000万円を超える人も約2割いたとのことです。
「平均5社」と聞いて、どう思いましたか
この数字、「5社も借りるなんて、だらしない」と思った人もいるかもしれません。
僕は逆でした。
ああ、みんな同じだったんだな、と。
僕の借金は、12社から約4000万円です。
15社の人には及びませんが、平均の倍以上の相手から借りていました。
だから断言できるんですが、借入先が5社、10社と増えていくのは、浪費やギャンブルのせいじゃないケースがほとんどだと思います。
少なくとも僕は、豪遊して12社になったわけではありません。
僕の12社は、こうやって増えた
僕はもともと、建築の個人事業主でした。
最初の借金は、事業のための銀行融資です。
保証協会付きの、ごく普通の融資でした。
ここまでは健全というか、むしろ前向きな借金だったと思います。
狂い始めたのは、業績が悪化してからです。
下請けの仕事は、単価がなかなか上がりません。
売上が落ちても、材料費や外注費の支払いは待ってくれない。
その穴埋めのために追加の融資を受け、それでも足りずに、カードのキャッシングに手を出しました。
キャッシングの返済のために、別のカードローンを作る。
そのカードの支払いのために、リボにする。
それでも足りずに、消費者金融へ。
気づいたら、12社でした。
新しい1社が増えるとき、僕はいつも「支払いを守るため」に借りていました。
遊ぶためのお金なんて、1円もありませんでした。
取引先への支払い、職人さんへの支払い、そして毎月の返済。
真面目に払おうとすればするほど、借入先が増えていく。
これが、多重債務の本当の姿だと僕は思っています。
「平均5社」は、真面目な人の数字です
調査では、少額の借入から始まって、複数の借入先を抱えるうちに返済が難しくなるケースが目立った、とありました。
これも、痛いほどわかります。
1社目を借りるとき、「いずれ15社になる」なんて思っている人は誰もいません。
みんな「これを乗り切れば大丈夫」と思って借りるんです。
そして、その「これを乗り切れば」が終わらない。
返すために借りる段階に入ると、借入先は自動的に増えていきます。
意志の力では、止まりません。
だから僕は、平均5社という数字を「だらしない人の数字」だとは思いません。
逃げずに返し続けようとした、真面目な人の数字だと思っています。
480万円で眠れないあなたへ
負債総額の中央値は、約480万円だそうです。
いままさに、480万円の借金で夜も眠れない、という方もいると思います。
その苦しさを軽く見るつもりは、まったくありません。
僕も最初の数百万円の頃が、精神的にはいちばんきつかったですから。
でも、これだけは伝えたいんです。
僕は4000万円を8年間、1円も返せていませんが、いまも普通にごはんを食べて、家族と暮らしています。
借金が返せないのは、契約違反ではあっても犯罪ではありません。
命まで取られることは、絶対にありません。
借入先が5社になっても、10社になっても、人生は終わらない。
12社だった僕が、生きている証拠です。
どうか、自分を「だらしない人間だ」と責めないでください。
あなたはたぶん、真面目に返そうとしただけです。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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