コタローです。
ヤミ金の摘発のニュースが、最近また続いています。
先日は、暴力団の組長が、国の登録も受けずにお金を貸していたとして再逮捕された、と報じられていました。
SNSで「お金を貸します」と書き込む、個人を装ったヤミ金も、相変わらず問題になっています。
こういう業者は、「トイチ」「トサン」と呼ばれる、とんでもない利息を取ってくると言われています。
10日で1割、10日で3割。年利にすると、数百パーセントから、千パーセントを超える世界です。
数字だけ見れば、「そんなの、誰が借りるんだ」と思うかもしれません。
でも僕は、その気持ちが、痛いほどわかるんです。
僕の場合の話をします。
僕は事業の資金繰りに行き詰まって、最終的に12社から4000万円を借りていました。
毎月の返済は100万円を超えていて、当時の年商は2000万円ほど。
もう、どう計算しても回らない状態でした。
銀行は、もう貸してくれません。
消費者金融のカードも、次々に限度額いっぱいです。
保険を解約して、貯金を切り崩して、子ども手当まで返済に回して、それでも足りない。
そういう状態になると、人の頭の中は、だんだんおかしくなっていくんですよね。
「あと10万円あれば、今月を乗り切れる」
「来月になれば、なんとかなるかもしれない」
その「あと少し」を埋めるためなら、多少利息が高くても構わない。そんな気持ちになってくるんです。
正直に言うと、僕もあの頃、ネットで「すぐ貸します」という文字を、何度も見ていました。
崖っぷちにいる人間にとって、「今すぐ現金」という言葉は、悪魔みたいに魅力的なんです。
だからこそ、当事者として言わせてください。
ヤミ金や、後払い現金化みたいな仕組みは、「助け」の顔をした「トドメ」です。
あの手の業者が狙っているのは、まさに、あの頃の僕みたいに追い詰められた人間なんです。
冷静なときには絶対に手を出さないような金利を、追い詰められた人ほど、飲んでしまう。
そして一度つながってしまうと、法外な利息で、余計に返せなくなります。
生活はもっと苦しくなって、督促はもっと怖くなる。
助かるどころか、自分から、抜け出せない沼に足を踏み入れることになるんです。
僕は、結果として、そこには行きませんでした。
自慢できるような、立派な理由があったわけじゃありません。
ただ、たまたま踏みとどまれた、というのが正直なところです。
でも、あそこで一線を越えていたら、いまの僕はなかったと、本気で思っています。
いま、同じ場所にいる人へ。
もしかしたら、まさに「あと少しのお金」を探して、ヤミ金の広告を見ている人がいるかもしれません。
その人に、これだけは伝えたいんです。
借金が返せなくなること自体は、契約の問題であって、犯罪ではありません。
でも、ヤミ金に手を出すのは、それとはまったく別の話です。
人は、追い詰められているときほど、いちばん高い買い物をさせられます。
だから、もうどこからも借りられないと思ったら、そこが「借りるのをやめるとき」なのかもしれません。
僕は最終的に、新しく借りて穴を埋めるのを、やめました。
そこから、少しずつですが、頭の中が整理されていったんです。
無いお金は、ヤミ金から借りても、結局は無いままです。
返せないものは、どうやっても返せません。
正規の相談窓口や、返済を待ってもらうための仕組みも、世の中にはちゃんとあると言われています。
僕自身、「もう払えません」と正直に伝えたときに、道がゼロになったわけではありませんでした。
いまの僕は、あのとき「もって、あと2ヶ月」と言われた状態から、8年、生き延びています。
ヤミ金に頼らなくても、生きていく道は、ちゃんとあります。
どうか、いちばん苦しいときに、いちばん高い手を、選ばないでください。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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