コタローです。
僕の話、第3話です。
前回、2017年の暮れに「完全に詰んだ」ところまで書きました。
今日は、そこからの2ヶ月あまりの話。
僕の人生を変えた、出会いの話です。
神頼みの正月
年が明けて、2018年。
初詣で例年より多めのおさい銭を投げて、商売繁盛の熊手も買いました。
普段は素通りしている神様に、困ったときだけ頭を下げる。
我ながら調子のいい話ですが、それくらい追い詰められていました。
当然というか何というか、奇跡は起こりません。
口座の残高は、毎日きれいに減っていきました。
もって、あと2ヶ月。
タイムリミットは、もうはっきり見えていました。
知り合いの社長に、すべてを打ち明けた
「もう、自分ひとりではどうにもならない」
そう認めた僕は、付き合いのあった社長さんに、すべてを打ち明けました。
借金の総額も、毎月の支払い額も、あと2ヶ月しかもたないことも。
人生でいちばん情けない告白だったと思います。
でも、この告白が転機になりました。
「事業再生とか借金問題に、めちゃくちゃ詳しい専門家がいる。話だけでも聞いてみたらどうだ」
そう言って、あるコンサルタントを紹介してくれたんです。
わらにもすがる思いで、会いに行きました。
「今すぐ、返すのをやめてください」
オフィスで向かい合って、債務の状況、資金繰りの状況を、洗いざらい説明しました。
一通り聞き終えると、その人は、こともなげに言いました。
「もうどうしようもないですね。今すぐ、返すのをやめてください」
……は?
返すのを、やめる?
固まっている僕に、その人は続けます。
「どのみち、あと2ヶ月ももたないでしょう。これ以上返しても無駄です。口座にお金が残っているいまのうちに返済を止めて、手元の資金を確保するのが先決です」
言っていることの意味は、分かる。
でも、感情がまったく追いつきませんでした。

借りたお金を返さないなんて、さすがにマズいだろ……。人として、どうなんだ……。
いま思えば、このときの僕はまだ「きちんと返す自分」を手放せずにいたんだと思います。
念のため、弁護士にも聞いてみた
さすがに鵜呑みにはできなかったので、法律の専門家の意見も聞くことにしました。
ネットで探した、借金問題にくわしい弁護士さんの面談へ。
状況を説明すると、答えは明快でした。
「続けても状況は悪化するだけです。ご商売は諦めて、自己破産しかありません」
そうか、やっぱり自己破産か……と心が決まりかけたとき、続きがありました。
「費用は、裁判所に納める分も含めて、ざっくり100万円以上とお考えください」
……100万円?
お金がないから、相談に来ているのに?
「大丈夫ですよ、分割払いにも対応していますので」

いやいや、借金をゼロにする手続きのために、新しい分割払いをつくったら本末転倒じゃないか……。
帰り道、コンサルタントの言葉を思い出しました。
「自己破産にも、結構なお金がかかりますよ」
こういうことだったのか、と。
覚悟を決めた日
返済を止めるか、100万円かけて自己破産か。
数日悩んで、僕は家族にすべてを打ち明けました。
借金の額を聞いたときの家族の顔は、いまでも忘れられません。
それでも最後は、「あなたが決めたなら」と言ってくれました。
僕はコンサルタントに連絡を入れて、契約。
そして2ヶ月後——僕は本当に、借金の返済を止めました。
正直、半信半疑でした。
法律にも触れない、破産もしない、それでも何とかなる。
そんな話、うますぎると思っていましたから。
ただ、ひとつだけ決めていたことがあります。
どうせやるなら、この経験をぜんぶ記録して、いつか同じ悩みを持つ人の役に立てよう。
このブログが存在するのは、あのときの決心のおかげです。
ここから、督促の嵐の8年間が始まります。
次回から、その「実際に起こったこと」を書いていきます。
もしあなたが、いま「詰んだ」と思っているなら。
打つ手は、あなたが思っているより多いかもしれません。
少なくとも僕は、「もってあと2ヶ月」の状態から8年、生き延びています。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また次回。
コタロー
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