コタローです。
先週、日本銀行がこんな調査結果を出していました。
「生活意識に関するアンケート調査」の最新版です(第106回・7月16日公表)。
全国の20歳以上の方、2000人ほどの回答をまとめたものです。
その中の数字が、ちょっと目に残りました。
1年前と比べた暮らし向きについて、「ゆとりがなくなってきた」と答えた人が55.0%。
物価が1年前より「かなり上がった」と答えた人が68.5%。
1年後の景気について「悪くなる」と答えた人が49.9%。
ざっくり言えば、2人に1人が「ゆとりがない」と言っていて、7割近くが「物価はかなり上がった」と感じている、ということです。
借金があると、自分だけがダメだと思ってしまう
この数字を見て、まず思い出したのは8年前の自分でした。
12社から4000万円を借りて、毎月100万円以上を返していた頃です。
あのとき僕は、苦しいのは全部、自分の借金のせいだと思っていました。
事業がうまくいかなかったのも、金策で借金が膨らんだのも、自分の力不足だと。
だから、人に会うのが本当にしんどかったんです。
同業の集まりに行けば、みんな普通に商売をしているように見える。
SNSを開けば、家族で旅行に行っている同級生がいる。
僕だけが、生活費を削って利息を払っている。
そんなふうに思っていました。
でも、この調査には「借金があるかどうか」なんて質問はありません。
普通に暮らしている人に聞いて、その半分以上が「ゆとりがなくなってきた」と答えているんです。
つまり、借金があってもなくても、いまの日本で暮らすこと自体がけっこうしんどい。
そういうことなんだと思います。
数字を知っても、借金は1円も減らない。それでも
正直に言うと、この数字を知ったところで、返済が楽になるわけではありません。
55%だろうが90%だろうが、督促状は同じように届きます。
じゃあ意味がないのかというと、そうでもないと僕は思っています。
借金を抱えていると、いちばん先にすり減るのはお金ではなくて、自分への信用なんです。
自分はダメな人間だ、と思い込む。
人と比べて、勝手に落ち込む。
そうなると、判断がどんどん鈍っていきます。
僕もそうでした。
冷静に考えれば「この借り方はもう無理だ」と分かるはずなのに、「自分がもっと頑張れば何とかなる」と思ってしまう。
その結果、借入先がまた1社増えるんです。
いちばん削ってはいけないもの
当事者として、これだけは言っておきたいことがあります。
物価が上がって苦しいとき、たいていの人は節約をします。
それ自体は正しいと思います。
でも、借金がある人の節約は、方向がずれやすいんです。
食費を削って、その分を返済に回してしまう。
子どものものを我慢させて、利息を払う。
僕がやっていたのは、まさにこれでした。
保険を解約して、貯金を崩して、給付金も子ども手当も、全部そのまま返済に消えていきました。
いま思えば、順番が逆だったんですよね。
生活が先で、返済は後です。
これは開き直りではありません。
生活が壊れてしまったら、そもそも働けなくなって、返せる可能性まで消えてしまうからです。
8年前の自分に一言だけ言えるなら、僕はこう言います。
「その1万円は、返済じゃなくて米に使え」と。
それでも、生きていけます
僕は返済を止めて、8年目になります。
任意整理も、自己破産もしていません。
そして8年目のいま、時効の援用を始めたところです。
時効というのは、放っておけば勝手に消えるものではないそうです。
最短でも5年かかって、そのうえで「援用」という意思表示をして、はじめて効いてくるものだと言われています。
だから僕も、まだ途中です。
それでも、家族と暮らして、ごはんを食べて、普通に生きています。
2人に1人が「ゆとりがない」と答える時代です。
いま苦しいのは、あなたの努力が足りないからではありません。
まずはそこだけ、信じてもらえたらと思います。
質問や相談があれば、お問い合わせフォームからどうぞ。
それでは、また。
コタロー
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